映画村響鬼トークショー&握手会

2005年8月15日(月)


 朝7時前に家を出て、映画村着は8時半。
 京福の四条大宮駅で女性が乗り込むと、この人たちもイベント参加かなあ、という目で見てしまう。
 開村時間が9時なので、入り口前に大勢たむろ。子供連れはヒーローショー目当てか。あちこちで団子が出来て、挨拶やらチケットの分配やらが始まっている。
 自分には知り合いも、顔や名前を知っている人もいないので、黙然と電脳犬のエサやりなんぞをしていた。(ダンナの実家に直行する予定だったので、一式持った大荷物)
 ふと、何かマスコミの人らしい機材抱えた人が目に入ったので、いったい何の番組だろうとぼんやりと見ていると、その側に立った女性に目が吸い寄せられる。
 細い腕、細い体、小さな頭、くっきりと大きな目。こぼれそうなほど大きな。すっと一瞬腕を組んだ姿がはっとするほど決まっている。
 アギトの小沢さん……!? じゃなかった、藤田瞳子さん!?
 思わず声をかけようとしたとき、藤田さんは近くの親子連れに声をかけ、カメラが向けられた。
 ふと周りを見ると皆ちょっと離れたところから携帯を向けたり「可愛い〜」と囁きあったりしている。
 見間違えではないのだ、と胸が高鳴った。
 2、3のインタビューが終わった後、藤田さんに声をかけて握手をしてもらっている人たちがいたので、便乗して握手してもらいました。「小沢の姐御、好きでした」とか口走ってしまったけれど、もう少し言い方があったような気もする。
 CSの京都チャンネルの取材だそうです。京都CH入会してないや……

 なんか始まる前から予想外の出来事で燃え尽きかけてしまいましたよ。

 入場の時に静岡からいらしたという着物姿の女性とお話しました。今回のザンキさんは出番多かったそうです。……いいなあ……
 開始まで30分あったので、場内はすいていました。ていうか、会場の前でいくつものダベリの花が咲いていたというか。キャンセルで入手した私の席番はけっこう若く、やや左寄りながら前から3列目! 会場は段差傾きのまったく無いところで、後ろのほうははっきりいって見づらいので、ラッキーというかホンマにええんかいなというか。
 予想していたとおり20代〜の女性が多かったわけですが、なぜか私の両隣は男性でした。どういう確率だろう。左は、どこかぶれいどの睦月くんに似た、線の細いまじめそうな男の子でした。居心地悪そうにじっと伏し目がちに座っていて、気になりました。右はカップル。彼女に引っ張ってこられたのかな。
 子どももぼちぼちいましたね。子どもが見ておもしろい催しだとも思えなかったのですが、小さい子を置いてくるというわけにもいかないのでしょう。烈雷の玩具や食玩をもっていたり、トドロキお面をつけている子がちらほらら。
 場内には撮影禁止の張り紙がべったべたに貼られ、携帯もしまうように何度も注意されました。

 周辺事項が多いのが私のレポというか覚え書きの難点でございますが、そろそろ本番。
 まず司会のお姉さん登場。まっさきに撮影不可の徹底。そして「拍手の準備はいいですか。『キャ〜』という声の準備も」
 とち原さん、川口さん、松田さんの順で登場。
 生あすむんを見て普通に「きゃー」とか言っちゃいましたよ、私。だってテレビと同じ(馬鹿)。可愛くて、自然体な感じでした。
 川口さんは背が高くて細かったです。髪がちょっとツンツン気味。
 松田さんは雑誌で見たとおり髪が短くなっていました。
 三人は揃いの猛士Tシャツ(左胸に小さな逆三角のマーク入り)を着用。とち原さんが水色、川口さんが白、松田さんが黒。とち原さんと川口さんはジーンズ? 松田さんは光沢のある(ベルベット?)茶色のボトム。雑誌などで見たのとはまた違うペンダントをつけておられました。
 まずは順番に挨拶。
 「おはようございます、とち原楽人です」とごく普通に挨拶されて笑いを呼んでいたあすむん。落ち着いた感じです。
 いきなり「初めまして」とテンション高く言って笑いを呼び、テンパった様子の川口さん。視線が泳いでます。
 松田さんは第一声、あの低ーい渋い声で名乗られ、客席から黄色い悲鳴が上がっていましたが、次に「では一曲歌います」といきなり「少年よ」を一くさり。それだけで切って、恥ずかしそうにするならよせばいいのに(笑)
 以降、トークというよりはコントの様相を呈してまいりました。

 全体的な流れとして、司会が質問をして、とち原さん川口さん松田さんの順で答えていく形なのですが。
 落ち着いてきちんと答えていくとち原さん、しょっちゅうフリーズしては松田さんにツッコミ(口ではなくドツキ系)を受ける川口さん、何か面白いことを言おうとしてはスベり、その浮きっぷりが却って受けていた松田さん……という感じで。
 正直、どんな質問に何を答えていたかというのが、とち原さんの分しか思い出せない(苦笑)
 とにかくこの哀れな脳みそにかろうじて引っかかっていることを順不同に。
 挨拶の後、まずは映画の話題から。
 とち原さん。映画とテレビは全然違うそうです。撮影は大変だったということでした。忙しくて、目の下がどんどん黒くなっていって、毛穴も開いちゃって、自分が醜くなっていって……と、私の近くの席から「若いのに」と男性の声でツッコミが。まったくです。それからわらじをはいたけれども、これが砂利の上などを歩くと足が痛くて、足の裏が傷だらけになってしまったとか。
 川口さんは、テレビ版ではお笑い担当になっているけれども、映画では格好良い役所だということでした。
 松田さん……なんて言ってたっけ(苦笑) あほなこと(褒め言葉)やってたのと川口さんとのドツキ漫才しか覚えてないよ。
 なんかこのあたりの時点だと思うんだけど、川口さんが二言目にすっかりつっかえちゃったところで、松田さんの足蹴りがスパーンと飛んできました。そのちょっと後にはビンタ。ためをつけてそ〜っとやってましたけど、ペチンとええ音がしておりましたなあ。逆に松田さんがつっかえたときは川口さんがビンタ。両腕を後ろに回して、前のめりぎみに顔をつき出し待っている松田さんの可愛いこと。
 かと思うと、二人していきなりとち原さんに向かって「アニキ」「アニキィ」と。「なんだよ」とドスを利かせるとち原さん。意外とノリいいです。

 こんな流れで、撮影の日常の話に。
 松田さんいわく、とち原さんが一番大人だな〜と。二人でおかしなことしていると、このおっさんたちなにやっているんだろう、という冷静な目で見ていると。
とち原さんいわく。「僕テンション高い……テンション芸人のつもりなんですけど」(場内大受け)「この二人の変なノリにはついていけません」

 後はどんな話があったかな(苦笑)
 司会が太秦映画村の話題を振ったんですけど、三人目を見交わし、川口さん「僕、京都に呼ばれていないんですよ」
 でも次の瞬間には「京都よかったね〜」川口さんも「ね〜」みたいなノリになる。さすがトリオ漫才(違います)
 とち原さんはエキストラロケの話に触れ、「みんな衣装とか自前で。で、僕より演技がうまいんですよ。僕の仕事なくなっちゃう」
 修学旅行も京都だったということで、去年(!)太秦のあたりも来ていて、まさか一年後仕事で来るとは思わなかった、と。知り合いがいて見られたらいやだなあ、と。こんな(時代劇の)格好なのに。「カッコイイじゃありませんか」と司会さん。「恥ずかしいですよ〜」ととち原さん。
 映画版の明日夢はひとみやあきらとどうからむのか、という質問に、あきらとはほとんどからみがなかったとのこと。ひとみとはからんだそうですが、そのへんの詳しいはなしはお預け。テレビでは明日夢はひとみかあきらどっちなのという感じですが、とち原さん的にはどちらが、という司会の追求に「僕的には神戸さんが……」うまいな〜あすむん。

 すいません。川口さんと松田さんもいろいろ話していたはずなんですけど、変なことしてたのばかり頭に残っていて、そのインパクトで前後の話のつながりとか吹っ飛んでいる(苦笑)

 ということで、覚えていること。脈絡なく順不同に。

 川口さんバージョン。
 トーク開始早々、「自分で何を言っているのかわからなくなりましたっ!!」
 客席を指し「トドロキとザンキうちわですね〜すごいな〜手作りですか〜」
 何かの話題でやっぱり途中ぐだぐだになって、松田さんが寄ってきて「とりあえず謝っとこう」と二人でペコリ。
 トークの最後のほうで「ザンキさんテレビではカッコイイですけど、本当はひどいんですよ!!」というとてってってと舞台の前へりまで突き進み、今日こそは言わせてもらいますと言わんばかりの勢いでマイクを握り……結局やめときますと定位置に。「オチは無しか!」と松田さん。「今すっごく期待されていましたよ〜」と司会さん。
 「こんな感じで日々いじめられています」と、場内見渡し、「皆さん、東映やテレビ朝日の『声送る』で『トドロキをいじめないでください』と書いてください」ここで松田さんのマイクツッコミが頭にごち〜んと。

 松田さんバージョン。
 映画の話を振られたはずなのに、いきなり脈絡無く「ぷりっきゅあ、ぷりっきゅあ」と歌い出し、「……用意したネタは全部出しておこうかなあ……と」もそもそ言い訳。場内はどう反応すれば……という空気。とち原さんと川口さんはカニ歩きですっす〜と距離を取りました。司会さんが呆然とした声で「楽屋で一生懸命考えていたのが……アレですか?『どうかな〜』『受けるかな〜』って」 松田さんはただ苦笑。とち原さんたちは我に返ったように「変な人がいたから離れてました」
 何かの話題を振られて「すみません、5分考えさせてください」と数歩下がり、腕組み、目をつぶり首反らし、思い切りわざとらしく考え中ポーズ。「本気で考えているよ」と隣でひそひそ川口さん。と、弾かれたようにいきなり答え出す松田さん。「サイテーだ、この人……」とこっそり川口さん。
 ぐだぐだになった話題を切り替える司会さんに「ため息つかれてもうた」と川口さんにすがる松田さん。基本的に標準語だったのですが、こんな感じでちらちらと数度、語尾に関西弁が出てました。
 テレビとキャラ違いすぎる……けど、お子さまの笑い声も響いていたからオッケーなのかな、一応? まあ、お子さま退屈するんじゃないかと心配だったけどよかった。

 最後にもういっぺん映画の見所を。
 とち原さんは映画の完成版を見ましたかと聞かれて、まだです、と。プロデューサーがすごく面白くなったと言っていたので、面白いと思います、と。このPって白倉Pだよな、と思いつつ、素直だなあ……と思う私。
 川口さんは、出番は少ないけれど重要な役を与えられて、後半ヒビキさんとも大事なからみがある、とのこと。
 松田さんは、明日夢が男を見せるところがあるので、ぜひ見てやって欲しい、と。
 最後(だけ)はきっちりとまとめて終わりました。

 握手会の準備をしている間、司会さんが松田さんと川口さんに「トーク全然ダメじゃなかったですよ。(握手会)テンション上げていきましょうね」と声をかけているのが(マイク通さずに)聞こえました。松田さん、神妙なというか、複雑な表情をしていましたね。凹んでいたのかしらん(笑)

 握手会は舞台の下で。松田さん→川口さん→とち原さんの順。
 かなり強制的に流していました。役者さんに二言以上話し込もうとする人は、係員が腰をつかんで横にずらすという徹底ぶり。テンポ的には……そう、空劇での「がんばってね、がんばってね、がんばってね、これくらいでね(byヒロちゃん)」くらいの早さ。ごく一部の人しかわからない例えですみません。
 席順が若かったので、あっというまに自分の番が来てしまいました。
 下手なことをいうと絶対にスベりそうだし、イタイ人扱いされたくなかったので、無言のままあっさりと握手してもらいましたが……せめて「がんばってください」くらい言えばよかったかなあ、と。とち原さんなんか却って一瞬とまどったような表情を浮かべていましたからねぇ。
 松田さんがつけていたペンダントは遠目には金属片に見えたのですが、薄緑色の細長い石でした。鎖も一連じゃなくて複雑な造りだったような……
 お三方とも、間近で見ると、小顔でした。びっくりするくらい頭が小さい。そして、皆さん、きっちりと目を合わせて握手してくださいました。松田さんなんか顔がすぐそこにある感じで……丸くくりっとさせた目がやさしくて……今から思うと、身長差を考えると腰をかがめていてくださっていたのかも。

 握手が終わった人間は即退場。
 通路を歩きながら、隣に座っていたカップルの男性のほうが「かわいいなぁぁ」と声を上げていました。女性のほうが「ね?スタッフがすぐに引っ込めるなんてことするわけないでしょ?」と力説。
 さて。
 実はこの冬の某DVDイベントで握手会がハグ大会になってしまった、という話を聞いていたので、今回のすべての顛末を見届けたかったのですが、いかんともしようがありません。少なくとも自分の番まではつつがなく進行していたので、最後まで大丈夫であったと信じたいです。

 放り出された(苦笑)時点でまだ10時5分前。実質30分ありません。
 会場前はさながらミニオフ会のようでしたなあ……記念写真撮っている人たちもいたし。一通りたむろした後、皆さま徐々に散っていきました。遠方からの人も多いようだったので、この機会に京都観光でもされるのか、お盆なので急いで帰郷されるのか……。その場に残る人はいませんでした。でも自分的にはむしろこれからが本番。楽しみにしていたヒーローショーを待ちます。……面白いんだから、皆さん見ていけばいいのにね。

 おっと補足補足。

 松田さんが楽屋でお腹が痛くなるまで考えて(by司会さん)しこんだネタは「少年よ」と「ぷりきゅあ」ともう一つ。
 マージフォンを手にして「マージ・マジ・マジーロ」(ポーズ付き)
 裏で振りを教えてもらったそうですが……いったい誰に?

 お互いにどう呼び合っているか、という話題で。
 川口さん「ざーんーちゃん」
 松田さん「んー」
 松田さん「し・ん・ご」(低く)
 川口さん「んー」
 もれなく語尾にはハートマーク付きで。
 当然ながら場内大騒ぎ。
 オイラやだよ、こんなおっさんたち(暴言)

 全体にしっかりした受け答えをしていたとち原さんですが、司会さんから一番離れていたせいか、何度か質問を聞き返していました。

 映画での殺陣について、松田さんは不完全燃焼だったと即答されていたのが印象に残りました。トウキがどういう役なのか、結局話されていなかったような……。



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