映画村 「仮面ライダー忠臣蔵」

2004年10月11日(祝)


 ちょうど1年前、山さきさんのDVD発売イベントでプレゼントにしていた「ファイズvs宮本武蔵」のポスターに大笑いしていたときは、まさか自分がいそいそと映画村イベントに通うようになるとは夢にも……。
 ま、フタを開けてみれば、デカvs新選組とは違って、忠臣蔵は話に何も絡んでいませんでした。キャラの名前に使っているだけで。

 3回ともいい感じにお子さま連れで会場が埋まっていました。前のデカの時より多かったのはお天気が良かったからなのか、ライダーの方が人気あるのか……。入り口に張られたポスターを見て子どもが「仮面ライダーなんとかかんとか」と読んでいましたが、そりゃあ忠臣蔵なんてわからんわな。ていうか大人でもきっちりとは浸透しておるまい。私だってあまりよくは知らないよ。
 会場スタッフの方々は、今回はスタッフTシャツの胸に「BOARD」のワッペンをつけていました。前回の宇宙警察マークといい、細かいですよ。
 舞台設営は基本的に前と同じ。階段状の段差と扉とスクリーン。ワイヤーは今回無しのようで残念。全体を真っ白けに塗りつぶしていて、舞台両端にBOARDの蜂の巣マークが描かれていました。

 相変わらず手慣れたお姉さんのハイテンションな導入の後、会場が真っ暗になると、必ず子どもの泣き声が響いてくるのはご愛敬。スクリーンにいきなりどこかの研究所らしき映像が流れます。白衣の男性が「このシステムが完成すれば剣崎君の戦いが楽になる」とか言っているので壊滅前のBOARDという設定なんでしょうか。少し後にカリスも出てくるので時系列としてはおかしいのでしょうが気にしたら負けです。もう一人の白衣の男性が「キラーくん」と呼ばれていましたが、これは吉良くんの聞き違いでしょうね(汗) しかしやっぱりキラーシステムがどうこうと聞こえるのですが、そのシステムでなにやらやばいものを甦らせるのそうろうのと言い出して、いきなり相手を射殺です。高笑いしながら歩み去る映像に合わせて舞台の扉が開き、血の付いた白衣を来た男性が現れ、立ち去ります。そしてOP映像。相変わらず凝っています。
 浅野先生が死んだと騒ぐ大石という女性職員の前に現れる吉良博士。……どうやら忠臣蔵というのは登場人物の名前だけらしいということにこの時点で気付きます。剣崎に連絡しようとする大石女史の前に現れる三体のオルフェノク……え、オルフェノク? 馬・鶴・蛇のトリオです。鶴フェノク、腰が太いです(涙) どうもSB社解体時に入手した細胞から作り上げたそうです。記憶は残っていないそうで、すっかり化け物然とした低知能な動きが泣かせます。そこへブレイド登場。ブルーのカブトムシのカードの文様が照明によって扉に浮かび、それを割って出てくるところがいい感じです。が、3対1で苦戦、ていうかはっきりいってボロ負け。そこへカリス登場。映画村恒例2階からの名乗り・飛び降りですが、歓声が起こるのはやっぱり気持ちいいですね。カリスってやっぱり格好良いよなあ。が、たいしてアクションもしないうちに、いきなり大石女史が吉良博士に味方をする旨申し入れ、こんな奴ら無視するよう言います。この大石女史、すらりとした長身でなかなかの美人さん(正直言ってヒロセさんより私の好み)なのですが、細く長い足でギュムとブレイドを踏みつける姿はなかなかの迫力でした。
 吉良と大石が去り、ぽかーん状態のブレイドとカリス。ブレイドを助け起こしたりするわりにフレンドリーじゃないカリス。「人間を助ける趣味はない」がオルフェは見境無しなので倒す。てことは天音ちゃんに被害が及ばないように、なのかしら、と脳内補完。で、二人はいったん退場。
 大石女史はなぜかこれまた吉良が持っていたファイズギアを抱えて逃走を図るも露見。自分で装着しようとしてはじき飛ばされるなど熱演です。そこへ場内を通ってブレイドとカリス登場。これまたお約束なんだけど会場が盛り上がるんだよね。そしてそして、舞台からはファイズ登場。照明が落とされ、黄色いマスクとボディを走る赤い線が光る図は屋内ならではの演出で実に格好良かったです。ここで再びカリスの台詞「人間を助ける趣味はない」……たしかにたっくんは人間じゃありません。どうやらたっくんをブレイドとカリスが呼びに行ったらしいんだけど、どこまでいったんだ(笑) 
 さてしかし、後楽園に引き続きここでもファイズ=最強なのか。格好良いからいいんだけど。しっかりチャッチャと手を振る仕草も再現されていて素敵。いやほんと映画村のショーはキャラの本物度が高くて良いわ。カリスもね、いい造形だよね。腰の辺りのラインが実に格好良く見える。ブレイドは……うーん、剣を使ったアクションというのは、相手も剣を持っていないと見栄えがしないんだよね。ちょっと残念。
 さて、オルフェ三人組がいいところなく倒され、吉良博士はキラーシステムで自らの遺伝子を強化。スクリーンにはそれっぽい映像が流れます。登場したのは金ぴかのマスクで、どこぞの巨大ロボを改造したような胸部アーマーのライダー。はっきり言って微妙。自称仮面ライダーキラー……って、おい(汗) まあこれがかなり強いんだけど、システムが完全ではなくて……という約束な展開でジ・エンド。

 さてさてショーが終わると恒例のサイン会。今回はサイン用グッズは色紙(500円)とTシャツ&お面(二千円)でしたが、Tシャツがけっこうはけていました。やっぱり文具セットより親御さんが財布のひもをゆるめやすいのでしょうか。ブレイドが一心にサインする横でカリスが握手していたのですが……これがサービス精神満点。握手と言いつつ、実際はツーショット写真会となっておりまして。ひとりひとりの子どもと並んでポーズを取り、親御さんがカメラに撮り収めていました。(一応一人一枚制限だったけど) これがまあ、実に見ていて飽きなかったですね。ひとりひとり、子どもの身長に合わせてポーズを変えて、頭をなでたり肩を抱いたり、本当に小さな子にはひざまずいてあげたり、列が途切れたときは向けられたカメラにポーズを、それも何種類も取っていました。子どもたちもみんな嬉しそうだったなー。ここのヒーロー、本物度高いもんね。ときどき子どもと一緒にちゃっかり写っているお母さんがいましたが、みんなキャーキャーいってハート飛ばしていました。お母さん人気高いな、カリス。ブレイドはと言えばですね、司会のお姉さんが時々子どもに「どのライダーが好き?」と聞いていまして、「ブレイド」という答えが出るたびにスチャッとガッツポーズをとっておりました。可愛い。ところで好きなライダーの答えにレンゲルがなかったような気がするのですが。
 サイン会終了後は撮影会。これは誰でも参加可能。つくづく太っ腹だぞ、映画村。ブレイドとカリスのそばに子どもがわらわらと集まって、ポージングして親御さんがパシャパシャ。最終公演の最後の撮影会にはコスプレデカの乱入がありまして、ブレイド・カリスとデカピンク・デカイエローが並ぶというシュールな図ができあがっておりました。



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