タイトルだけ見ればどんなイロモノかと思うヒーローショーですが、これが大当たりでした。さすが時代劇のお膝元。デカレンジャーってもともと時代劇の香りが強いですよね。
開場はパディオスなる建物の3階多目的ホール。入り口前には去年のアバレ映画村ロケ&イベントの写真がびっしりと張り出されていました。開始10分前に来たらほぼ満席状態。もちろん大多数親子連れです。デカレンやプリキュアのお面を売って回っているお姉さんたちがデカピンク&イエローの変身前制服を着ていて、これが大層可愛かったです。若い娘がミニスカートはくとやっぱりええなあ、と、どこかのオヤジのごとく鼻の下を伸ばしておりました(←変態) 場内スタッフは黒の半袖ジャンパーだったのですが、袖のところにS.P.D.ロゴが付いていてすごくオシャレでした。あれ欲しいよ〜。
まず司会のお姉さんが出てきて、諸注意と応援の練習(笑)を仕切っていたのですが、手慣れていてとても上手。着ている衣装もデカの制服を白地に水色の星とアレンジしたもので格好良くて可愛かったです。子ども相手に噛み砕くように話していたのが、いざ開始となるといきなり横文字でLet's go!!と導入するのがデカらしくて格好良し。
初めに開場左右の上方から敵役のウズマー星人登場!これがまたスーツがおそろしく凝っていて格好良かったんですけど。テレビでは出てきたことのないサソリ怪人とカブトムシ怪人。近くで見たところではグロンギ改造とオルフェノク改造といった感じですが、とにかくそのままテレビのライダーに出しても遜色ない出来でした。(…ただ、サソリ怪人さん、声は渋かったのに…胸があったような…)
でもって、デカレン5人組がまた良かったのですわ。動きが良かったし…というか、テレビ本編の変身後の動きをかなり取り入れていまして。緑なんかクルクル回ってたし。キャラもちゃんと立っていまして。各々の台詞がまったく違和感なしだったのです。敵も味方も声が良かったですしね。ジャスミンなんかは本編以上にオトコマエで格好良くて姐さんでした。ちょっとした仕草もみんなそれっぽくて。舞台の端でこっそり仲良さげな緑と桃が実に良し。
ストーリーとしては、アリエナイザーを追っていたら「次元の扉」に逃げ込んだのでデカたちも同様に飛び込んで幕末にタイムスリップして新選組の面々に出会う…という力業(笑) そもそもお子さまたちに新選組がわかるのかどうか、という点はおいといて(汗)
音響や照明、大道具を使った演出が実に巧みでした。劇中とある登場人物がアリエナイザーに乗っ取られる、という場面の見せ方には、そうかそういう表現法があったか、と唸りましたよ、ホント。
クライマックスの名乗りの場面で、桜吹雪に歌舞伎配色の布を被って登場するのですが、これが意外なほど似合ってました。キチンと足を上げてポーズをとったグリーンの人偉かった。
ラストの退場まできっちりバッチリデカらしく締めてくれてすごく見ていて嬉しかったですよ。まちがいなく子どもたちの前にいるのはカッコいいみんなの大好きなデカレンジャーなんですから。
ショーを開催した同じ建物で戦隊やライダーその他のジオラマ展示がありまして、目玉としてはテレビ本編の撮影に使ったアバレのセット(侵略の園や恐竜や)が見られました。黒騎士の鎧に(ああ、この中に岡本さんが…)と異様な萌え方をしてしまったのはナイショです(笑)
歴代戦隊OPのビデオなども流れていて、自分でも意外なほどたっぷりと楽しめてしまいました。しかし…徐々に特オタレベルが上がっていってるよ、私…。