行ってきました、後楽園ゆうえんち(…って今は名前違うんだっけ) スカイシアター、アバレンジャーショー素顔の戦士公演。
とにかく一言。岡本さん最高!岡本さん万歳!
……失礼いたしました。でもこれだけはどうしても叫びたかったのですよ。
なんのことだとお思いの方もいらっしゃることでしょう。岡本さんとはハリケンジャーでサーガインを演じておられた方で、アバレンでは暗黒の鎧の中に入っていらっしゃいました。映画村の回で笑姫を襲った浪人の一人でもいらっしゃいます。ハリケンでは吼太の次にサーガインが好きで、現在チェンジマンのブーバにもくらくらきている私としては、岡本さんがアバレンショーで悪役として素面で出ていらっしゃると聞いて、大張り切りで出かけていったわけでございます。来年には50歳に手の届く方をなにより目当てで行くなんて…去年の今頃は思いもよりませんでしたわ。
朝焼けの光の中…と、ついついミラーマンのうたを口ずさみながら家を出、到着したのは10時半。意外なことに4回公演全部の整理券を入手できました。連休にならない祝日は出かけにくいおうちが多いのかも。見られる回が来るまで適当に過ごしておこうというアテは外れて、すでに開場が始まっていたのであわてて行列最後尾に。客席のかなり上のほうに座ることになりましたが、まず舞台全体を把握するにはこれくらいがいいかも。
あまりよく知らないのですが、後楽園での戦隊ショーはテレビ本編とは違う敵が出てきてそれと決戦することになっているのでしょうか、去年もそうでしたし、今年もそうでした。シャドウという宇宙テロリスト(?)がアバレキラーを倒し、デズモゾーリャを取り込んでラスボスとして戦士たちに立ちふさがります。そのシャドウ役が岡本さんということだったのですが…。去年の最重要キャラ・烈火役もダブルキャストだったそうなので(私はO元次郎さん版しか見ていませんが)もしかして…と心配していたのですが。出てこられた瞬間、遠目にもすぐわかりました。(以下完全にひいき目で曇りまくりの壊れた文章が続くことになります。ご了承ください)ごつい鎧のような衣装をスッキリと着こなす立ち姿。そしてなによりその若々しい美声。それほど声を張り上げている様子でもないのに、どんなに早口の台詞でも一音一音がくっきりと聞き取れるのが不思議でさえありました。か〜っこいい〜っと手を握りしめるあたり、どう考えても会場の中で一人浮いている私です。
さて、今回のショーを見に行くうえでの気がかりは、もう最終回の放送も終わっているわけですが、アバレキラーの扱いをどうするのだろうということでした。放送では華々しく星になったミコちゃんですが、ショーに出ないわけにはいかないだろうし…。大人はその辺、事情(笑)を察して割り切って見ることができますが、子どもは混乱しないかなあと…。
(以下、本当におおっぴらなネタバレになります。ご注意ください)
まあ結果を言えばキラーは出演してました。まずショーの最初、人間体でアクションがあるのですが、あきらかに吹き替え。だって下に飛び込むとき2回宙返りしてましたもの。ミコちゃんのおかっぱは化けやすいようにあるのだろうか…とか考えたり。(ちなみに4回目のときカツラが取れてました…) で、キラーの姿でシャドウにやられて退場…ですが、まあこれで死んだと思う子どももいないかと…。もっと話が進んでいるさなかに「ねえ、キラーは?」「アバレキラーは?」という子どもの声が左右から(苦笑)
で、アバレンジャー絶体絶命のピンチに仲代先生(ご本尊)が客席経由でやってくるわけですが。
5人の力を合わせてシャドウを倒し、あとはテレビ版と同様お星様でございました。……ではござりまするが。何と言いますか、皆さん変身後は別の方が台詞をしゃべっておられまして、ブルーやブラックはかなりいい感じだったのですが、キラーの声が甲高くて明らかに別人…(汗)でもってテレビでは聞けないようなこっぱずかしいせりふを語ってくださいましたので「誰だ、お前…」という子どものつぶやきが後ろから聞こえてきたりなんかしたわけでございます。
まあ、テレビ版との乖離は去年ほどひどくはなかったかな、という感じなんですが。いやもう去年はいたたまれないくらいこっぱずかしかったですよ。今年は各々の台詞(変身後含む)がそれぞれらしかったですし。去年は変身後イエローべらんめえ口調だったもんな…(遠い目) アスカが子どもにミコトと名前を付けて、仲代センセの命はそれぞれの胸に生きている…と締めるところも、ああ命と書いて「みこと」と読ませるもんね、とストンと胸に落ちましたものね。
素顔の戦士たちについてはあまり語ることはないというか…。アクション無いとは聞いていたけれど、ほんっとうに無かったですね。ハリケン秋公演だってもう少し…(冷や汗) せいぜい高いところから飛び降りるくらい? まあそれよりなにより、「爆竜チェンジ!」の一言を4回公演中1回しか合わせてなかった(わざとかもしれないけれど)というところで、どういったもんかと思うんですよ。出番少ないんだから、そこはビシーッと合わせてこそ子どもたちにもアピールすると私は思うんですが。
まあなにしろ私のトキメキはシャドウにがっさり持って行かれていたもので、あまり目がいかなかったというのも事実(汗)
なんというんでしょうか、あの方には「格」があるんですよ。段を3つほど降りる足さばきでも、はじめゆったりを足を出して、たたっと駆け下りる、その緩急だけで見ていてハッとさせられる。闇の力を得て「私は神だ!」と叫びながら恍惚と宙を見上げ、伸ばす腕の優雅さ。最後の攻撃を受け続け、絶命する直前、ゆっくりと胸を反らし首を巡らし虚空に何かを追い求めるような表情。それぞれ小さな仕草ですが、明らかに舞台の上で演技を続け、空気を生み出していらっしゃいます。
素顔の戦士たちがそれに見合うだけの演技をしていただろうかというと…うーん……。頑張ってはいただろうと思うのですが、もっと頑張れたんじゃないかと思うんです。出番が少ないのは脚本のせいかもしれませんが、そのわずかな見せ場をどう作るかという点で、受けを狙いに行く姿勢が透けて見えてしまって…。
4回目の公演で4人が髪をピンで留めてちょっとおかしな頭で出てきて、やたら笑いを呼んでいて…。凌駕がシャドウを「赤髪ーっ!」と呼んで(シャドウは赤い長髪のカツラ着用)その後も2回くらい声掛けてたんだけど、シャドウは舞台端できっぱりと横向いていまして。笑いをこらえていらしたのかもしれない。けれど、もしかしたら…という不安が私の中で消えないのです。
変身後はね、良かったですよ。特にイエローさん、トンボ切ったりバク転したり、一番高いところから飛び降りざまに攻撃仕掛けたり。おかげで舞台の下方で同時にアクションしていたブラックに目が行かない(苦笑)
さて舞台後のトークなんですが。死んだはずのミコちゃんも出てきちゃうんですよ。難儀なキャラなや、ほんまに。しかもニッコニコの笑顔で。お子さまが混乱するって。おまけに…もしかするとメンバーの中で一番の子ども好きは彼かもしれない。彼が一番子どもたちに向けて良い笑顔を送っていました。N氏やT氏はまあ、予想の範疇。やっぱり去年ほどみんな手を振らない。といいますか、誰もやまもとさんの子ども大好きオーラにはかなうはずもない。どうでもいいが、舞台を飛び出して司会のお姉さんを困らせるのはやめよう。(4回目、ファミリー席のすぐ後ろの位置に座っていたのだが、N氏が前を通りました)
らんるちゃんはちょっとトークが苦手なのかな。いっぱいいっぱいで困っている姿がとても可愛かったです。
ちなみに今回、デジカメ持参。前は手ぶれがひどくてあきらめていたのですが、連写モードを使うとましということに気付いて、まずまず記念になる程度は録り納めました。2回目にファミリー席の近くやや左寄りに座って、撮影の回と割り切って録りました。その他の回は見るのに夢中で(笑) 3回目はアスカさんが近い位置になる右手前方だったのですが、トークの時あまりまわり見てくれないからあきらめて(苦笑)、4回目はまたほぼ客席中央。要するにシャドウがよく見える位置に。はじめはサングラス姿なのですが、途中で外されるので、文字通り素顔を拝することができたのですよ〜v
さてと、あとは舞台以外の話。今回はブラックジャケット着ていきました。後楽園に着いたらリバーシブル部分をブラキオのほう出して(笑)下は黒の丸首シャツ、ボトムはジーパン、ダイノハープ下げてブレス着けて、できる限りはやりました。
子どものジャケット姿、はじめは少ないと思ったのですが、午後から増えてきました。赤青とんとん…というよりやや青多め?黒は2、3人(涙) 大人のジャケットはずいぶん少なかったです。やっぱり値段がネックだったんでしょうか。青青青青赤…くらいの配分で全員女性。お一人自作のジャケットを見かけました。黄色は皆無で黒は私一人。普段まったく気付かれませんがさすがに後楽園では視線が飛んできます。何人かに指差されましたがみんな「アスカさんだ」という言い方をしました。「ブラックだ」でも「アスカだ」でもなく「アスカさん」。彼は「さん」まで込みで子どもに認識されているんでしょうか…。
今年は土産は何も買いませんでした。ショーの公式パンフのみで、これもハリケンショーの紹介目当て。今回はとうとう生萌えなしだったなあ…と実感。
2回目公演だかの入場に並んでいるとき、後ろのお姉さんたちが「私たち『後楽園依存症』だよね」とか言い出すので思わず耳をそばだてていると、30も間近なのに彼氏もいなくて周りにどう思われているか…とか暗い寒い話になってきたので、明後日の方を向いてしまいました(^^;
3回目のときは後ろの小学生っぽい坊やが、始まる前にパンフを見ながら何も知らないらしいお父さんに一人一人の武器やら技を説明していました。で、そのお父さんが舞台見ながら「あれー、あの人死んじゃったよー」とかいちいち大きな声で言うからもう笑えてしまって(^^; あの坊やテレビと舞台のギャップに悩んでいたみたいだけど、大丈夫かな(よけいなお世話)
4回目は、はじめ隣にいかにも大きなおともだちなお姉さんたちが座ろうとしたんだけど、結局普通の親子連れがきました。子どもに配られてた下敷きの歴代レッド集合を見ながら「なつかし〜、バトルフィーバーJとか見てたよ〜」とか叫んだり、自分たちも小さい頃よく後楽園に来ていたけど、子ども連れて来る歳になっちゃったんだね、としみじみつぶやいていたり…。話を端で聞いている分にはオタクなお姉さんたちのより、こういう会話のほうが楽しいですわ。ダンナさんが「あの中で誰がいいの?」ときいて、奥さんが「顔だけならブラック」とか答えていて、横で必死に笑いをこらえていましたわ。舞台が終了して初めて隣の私がブラックの格好ということに気付いたみたいで、子どもさんがブラキオ好き、ということで妙に喜んでくださったので、調子に乗ってダイノハープの変身キーを出して、ブレスに差し込んでみせました。電池入れていないので音は出ませんが。大人のジャケットって無いですよねという話で、通販で買ったことを伝えたり。
私は後楽園に行くたびにジャケットどうしたんですか、とたずねられたりしますし、子どもに指差されるとニッコリ笑って手を振るようにしたりしているのですが、舞台の最前列に陣取るジャケット姿のお姉さんたちも同じなんでしょうかね。