M田悟志バースデーイベント@六本木

2002年11月23日(祝)


 けっこう時間ぎりぎりに六本木へ。
 M田さんのバースデーイベントはこの日3回あったのですが、3回目のみ子ども抜きの食事付き。学生さんや子どものいる主婦のかたには来にくいかな、とあえて選んでみました。
 入り口で有志による企画でメッセージ回収。ご苦労様です。
 今回、座る席は抽選だったのですが…私これで運を使いすぎたと思いました。ステージの真下だったのです。席によってはかなり遠くて見辛かったのに。
 受付で用意したプレゼント渡して、グッズを購入(ハガキとカレンダー)。DVDとCDは予約すませてるしパス。始まる前に食事を済ませておくように、というスタッフのお達し(笑)により、とっとと腹ごしらえ。ビュッフェ形式だけど、大食らいなので皿に山盛りにして席に着くのが恥ずかしい。
 同じテーブルに着物を着たお嬢さんが。なんと中3とのこと。よく親御さんが出してくれたものだと感心してしまいました。夜の回ということで、大人っぽくドレスアップしている方もけっこういましたね。私はといえば、またも黒ブラウスに黒ズボン。別に蓮に合わせてるわけじゃないんだけどね。一見薄着に見えて実は超重ね着。
 なんとなく現実感が無くて、なぜか全然緊張しませんでした。この間の後楽園の方がずっとドキドキしたし…龍騎の舞台挨拶のほうが緊張したかな。
 ステージの奥にはプレゼント「の一部」が台に乗ってディスプレイ。右手のスクリーンには待っている間映画(たぶん「パールハーバー」)が流れていました。始まる少し前に前説&司会という同じ事務所の黒田たいぞうさんというタレントさんが諸注意をしつつ場を盛り上げます。

 さて、時間。M田さん登場の前にあさカフェ上映。みなさんご期待のキノコはなく、犬と戯れるの図と絵になる男および眼鏡フェチの図。寝転がるM田さんに湧き起こる大爆笑(^^;; 上映後、黒田さんの「あさカフェを生で見てる人?」という質問にシュタッと手を上げる私。…一番前なので後ろの様子がわからないんだけど、思ったより多くなかったような。びっくりまなこの黒田さん「関西限定ですよね?」ということで、しばらくはみんなどこから来ているか、地域ごとに手を上げておりました。

 いよいよM田さん登場。ここで有志による企画発動。M田さんの「お面」をみんなでつけてお迎えしよう、というもので。とある方が作られたM田さんお面(2種類あり)が事前に各テーブルに行き渡っておりまして。他のテーブルの状況はわかりませんが、一番前左手のわれらが2番テーブルは全員しっかり装備。M田さんが出てこられた瞬間を拝見することができなかったわけですが…外してみると、受けておられました。
 M田さんの扮装は眼鏡に白衣。ここで若干の説明が必要でしょう。このファンクラブは「MATSUDA LABORATORY」となっておりまして、M田さんが「博士」、会員が「研究員」という形で楽しんでいるわけです。もちろん白衣は「博士」だから。今回は「軍医」というコンセプトで、100年前の本物のドイツの白衣を借りてきているそうです。小さく赤十字が入っているとか。汚す汚さないで司会さんと漫才のようなやりとりが。下はカーキ色のぶっかりズボンにブーツ。バースデーソングを全員で歌いましたが、名前の部分はもちろん「博士」でした。
 鳥頭なのでいろいろ覚えていないのですが、まずはあさカフェの話題から。先に流しているときに爆笑されて、「めっちゃ入りにくかった」とのこと。M田さん、終始関西弁丸出しで、顔もくしゃくしゃにして笑いっぱなしでした。蓮のイメージをそのまま持っていたら驚愕モノでしょうが、ここにまで来ている人間には当然のお姿。みんなそのギャップも含めて好きなんですよ。
 で、ちょこっとあさカフェ裏話。龍騎でいえば1、5話分の量の脚本を1日で撮影するとか。関西テレビのスタッフが毎回東京へ来て撮影する、と聞いて、思わず「えー、そうだったんですか〜?」と反応してしまったのですが…場所は最前列、しかも私の声はよく通る(元能楽部)。「そうなんですよ」とM田さんにこっち向いて返されてしまって…司会さんに「そこ、勝手に会話しない」と突っ込まれてしまいました。ひえ〜〜、どうしょ〜って感じ。恥ずかし。
 とにかくしばらくはとまらない「キノコ」の話。着せられたというより、本人「やらせてください」なノリだったそうで、最後の撮影だったのでいつになくチャッチャとすませたとか、30分ポーズを取りまくって、待ち合わせしてるキノコとか少ししょげてるキノコとか飛んでるキノコとか表現したらしいですけど、写ったのは5秒(笑)。かぶり物はかの坂田としお師匠も使ったことのある由緒正しきものだとか(関西人でないとこのスゴさわからないかな)。キノコの決め台詞を言ってくれというリクあったけれど…あれ台詞無かったのよ。せめてキノコポーズをという執拗なお願いに一瞬こたえてくれる博士、素敵だ。

 博士お召し替えの間、K口マネージャー登場。M田さんのラボに登場する描写やご本人の文章から察するに素敵な人なんだろうと思っていたのですが、ほんと「やり手」な感じの男前。折り目正しい大人の男性でした。司会の方の「M田くん普段はどんな感じですか」という問いに「いや、ラボで見せている姿とほとんど変わらないですよ」というお答え。「話が続かないじゃないですか」…いや、そこ漫才してるんとちゃうから。「M田S志をよろしく」とのことでしたが、こちらこそ、これからもよろしくお願いしますと言いたいです。K口さん、きっと秋からまともに寝ていないんじゃないかと心配です。

 博士再登場。黒っぽいシャツにジャケット。無論首筋丸見え。首から取材許可証のように「M田S志」とでかでか書いた札を下げてらしたのですが、それでボケるつもりが忘れてしまったそう。
 これまた地域限定、公共広告機構の映像が流れたのですが、暗くなると博士、てってってと左前に出てくるので、自分に向かって来られるようで「わ〜わ〜」とあせってしまいます(バカ)。スクリーンより至近距離の博士を見ることに必死。ほんと〜に細い。どんなさりげない姿勢もキマリまくり。司会氏に「唇かわいいですね」と言われ、本人「ぼってり」と表現。…せめてぽっちゃりと。自分で改めて見た感想を問われ、「とげ抜き地蔵になった気分」と答え、拝まれて、「何言わせんねん」と叫んでましたが、それ自分で勝手に言ってます。決め台詞を是非と求められ、やたら照れつつ、顔が変わった…と思ったらまた照れまくる博士。ほんと普通のお兄ちゃんっぽい感じです。でも改めて台詞を言うとき、すっと顔が変わります。なんというか、ずっと顔をくしゃくしゃ皺だらけにして、目を細めていたのに、目が倍の大きさになり、いきなりライトを反射してキラキラ光り始めます。

 そういえば、M田さんのお母さんも来られていたらしいのですが。おきれいな方だそうですが…。でも司会氏の話を聞く限り、まぎれもなく関西のおばちゃん(苦笑)

 DVDの映像も一瞬だけ。「短いわ!」と博士も突っ込む。司会氏によれば男が見ても「かっこい〜〜(はあと)」な出来だとか。撮影秘話。いろいろな「色」を表現しようというコンセプトの中に「狂気の紫」もあるということで、都庁の周りをお昼の1時頃、赤いコートをなびかせて笑い声上げながら全力疾走したとか。観光客の間をすりぬけて。「もうあの人達は東京に二度と来ないね」 その様子を公式サイトにアップしようと地面に寝っ転がりカメラ構えてたK口マネは、通行人に避けられたとか。「よく逮捕されなかったものだ」だそうで。

 雑誌の企画で作成のTシャツのデザイン画も披露。後ろの人はよく見えなかったでしょうが、エッチングのような繊細なタッチで描かれた美しい花の絵でした。3時間で仕上げたとは、さすがプロを目指していたことはあります。小学生の時から図工は好きだったとか。

 カメラ禁止の代わりに撮影会あり。2テーブルごとに記念写真。なんと、私は博士の真後ろに立ってしまいました。目の前50センチにM田さんの後頭部。うわーうわーうわー。イタズラしたい気持ちを抑えるのに必死(笑)。お面を持って写ってる人もいて司会氏に「トリックベント」と突っ込まれ。M田さんも手にとって髪の輪郭など綺麗に切り抜いてあることに感心。4班目(?)の撮影では全員にお面が行き渡り「心霊写真」状態(笑)。お土産にしようと思っていたお面はそのとき渡してしまったので、手元にありません。5班目では変わったことしようと「蓮の変身ポーズ」=「二の腕自慢」
 ああ、それにしても後ろの方々には申し訳ないですがM田さんの横顔を堪能してしまいました。細い体、小さい頭。くっきりのどぼとけ、エラの線。運を使い果たした反動が怖い。

 楽しい時間はあっという間で、最後にごあいさつ。今まで人のお祝いに参加することはあっても、自分が祝われるのは初めてで、不思議な気持ちだと。1日おめでとうと言われて新郎気分、でもすごく嬉しい、と。自分は応援してください、とは今まで言ってこなかった。それは頼んでしてもらったことに対してお礼が言えないからだと。ファンが自ら応援してくれる今の状況に対する感謝の気持ち。そして文明の利器でファンクラブで距離が縮まることはとても嬉しくとても怖いことだと。嫌われる可能性もあるのだから、と。そして最後に「嬉しいです!ありがとう!」と大きな声で叫んで深く頭を下げられました。

 いざ散会…でお見送り。なんと握手つき。すぐ私の番になり、「あさカフェ毎週笑わしてもらってます(楽しんでいるとなぜ言えない、私)」M田さん「ありがとうございます」私「どんどんお笑いに走っていますけど、本人としてはオッケーなんですか?」M田さん「あれは僕の狙い通りです」……なんでもっとまともなこと言わないかな、私。握手のとき顔をつい逸らしてしまって、ふと目を戻すとこっちをしっかり見つめているあの黒い目がそこに存在していて、瞬時にして申し訳なさでいっぱいになりました。離れて、階段を下りて、手に残る感触に、しっかり握ってくれたんだと初めて気が付いて、急に足が震え始めました。最後までどうしても現実感がわきませんでしたが…もしかしなくても、ものすごい体験してきたかも。



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